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2010-08-29

Ubuntu9.10 で NAS on RAID1(2/6)

ではまず、今回のハード構成で起こり得る事象と対策について書いておきます。
・10.04の場合、インストール完了後にno bootable deviceエラーが出て起動できません。理由は不明ですが、LiveCDにてroot=/dev/sda?で起動は可能でした。なお、grub2の再インストールをしても復活しませんでした。
対策:9.10を使う(その後10.04にアップデートはOKとの噂)
確認:10.04(64),10.04(32)

・インストール中、RAIDやLVMを使用すると最後のGRUBインストールでエラーが出ます。再起動するとno bootable deviceな上に、root=/dev/sda?でも起動できませんでした。ネット上でも少なくとも日本では未解決問題みたいです。なお、grub2の再インストールをしても復活しませんでした。
対策:全体のRAID化は諦め、データ領域だけ手動でRAID化する
確認:10.04(64),9.10(64)

・内臓CDドライブでインストール中、「Media Change」と出て止まります。止まらない時も稀にありましたが、、、。ネット上だと、「低速で焼く」「USB-CDドライブを使う」なんかが何故か解決する方法らしいです。
対策:USB-CDドライブを使う
確認:10.04.1(64),10.04.1(32),10.04(64),9.10(64)

・9.10で普通にインストールするとAdvancedFormatによりパフォーマンスががた落ちするそうです。確かにインストール時間がだいぶ変わる。
ポイントは、各パーティション開始位置を8で割り切れるセクタにするということ。
対策:インストール前に手動でパーティションわけする
ちなみに10.04は対応しているのでインストーラが適切に分けてくれます

・インストール後にGPartedで何かするとGRUBが起動しなくなる
対策:インストール後は使わない

・RAID化すると何故かMBRが壊れます。再起動するとno bootable device・・・ネット上の情報も見つけられず、意味がわかりません・・・。なお、grub2再インストールしても復活しません。
対策:事前にMBRのバックアップをとり、RAID後にリストアする
確認:9.10(64)

・RAID後、再起動するとRAIDが壊れ、デバイス名が変わります(名前はもしかしたら仕様かもだが海外でも困ってる人いた)。作り直しても再起動すると復活・・・。
対策:mdadmを再インストールしてからRAID-ARRAYを作成しなおす
確認:9.10(64)

・/パーティションをRAID化するとGRUBが見つけられない
対策:/パーティションは今回あきらめる

大きなところはこんなところでしょうか。。。Linux初級者には何がなんだかわからず、再インストールの嵐に心が折れそうでした。体調は折れました・・。実機ではno bootable deviceになるけーすでも、VMwareだと大丈夫だったりするので、大半はハード依存の問題かと思われます。
次は100時間以上かけて編み出したこれらの回避策を書いていきます。

続く

Ubuntu9.10 で NAS on RAID1(1/6)

UbuntuでNAS組んでみましたよ。
Linuxは初級者で仕事柄覚えておきたかったのですが、
既製品も殆ど同じ額で買えるのが悲しいところですw

構成
OS:Ubuntu 9.10 Server 64bit
MB:Intel Essential mini-ITX BOXD510MO(\7,907)
HDD1:Western Digital WD20EARSR(\8,980)
HDD2:Western Digital WD20EARSR(\8,980)
MEM:FIRESTIX FSX800D2B/2G(\3,580)
CASE:Centurion 531(流用)
POW:Scythe KMRK-450(2)(流用)
FUN:Scythe SY8025SL12VBL(流用)


はい、奥のがそうです。
せっかくのmini-ITXですが、流用したケースが現メインマシンよりでかいっていう・・・w
GRUB2がキーボード必須らしく?とりあえずのっけています。
GRUB1ならキーボード不要らしいのでそのうち検討しよう。

久しく自作部品買ってませんでしたが
MBもHDDも安くなりましたねぇ、メモリも破格でした。
が、このWDのHDDがくせものでした・・・。
AdvancedFormatという規格なのですが、
Ubuntu/D510MO/WD20EARSRの相性が最悪です。
これからこの辺のパーツで組もうとしている人は
はっきりやめたほうが良いです。地雷過ぎ。
本当ならセットアップに10-20時間を予定していたのに、
再インストール数十回の計100時間は軽くオーバーしましたよ・・・。
(2012/1/21追記)
その後、このWD-HDDにはデフォルトだと寿命的な問題があることがわかり、その対応策について記事を書きました。
Western Digital WD20EARSRのInteliPart問題対応

今回のNASの内容は
・二つのHDDを全く同じ区画分けし
・NAS領域をUbuntuのソフトウェアRAID-level1
・bootとswapはHDD1のみ
・/はファイルコピー(一応)
・ファイル共有にはsamba
・quotaでユーザ毎の制限を設ける
・障害発生時はメール通知
といった感じ。

本当は全体をRAID1にし、LVMで全てを二重化したかったのですが、
Ubuntuのバグかなにかでインストールできないわ起動もできないわっていう状態になったので諦めました。

障害発生時については、HDD2が死んだ時は追加HDDに再びNAS領域を作って再同期、HDD1が死んだ時は可能ならHDD2にコピーした/データからちょっとした修正で復帰させて追加HDDにUbuntuをインストールして再同期。そんな風に考えています。



それでは準備物。
・USB-CDドライブ Logitec LDV-P8U2LRD(\4,072)
最初、PCIで使える内臓CDドライブ使っていましたが、インストールが進まないバグ(?)がありまして、しょうがなく購入。
ちなみに、内臓だとインストール中に「Media Change」と出て進まなくなりました。USBメモリインストーラでも良いかもしれませんが、それはそれで別の理由でうまくいかないことが多かった気がします。

・Ubuntu 9.10 Server 64bit
・Ubuntu 9.10 Desktop 64bit
http://ubuntutym2.u-toyama.ac.jp/ubuntu/9.10/
HDDも大容量なので一応64bitを選択
Desktop版はLiveCDとして使用します

・GParted 今回は0.6.2-2
http://gparted.sourceforge.net/
AdvancedFormat対策にパーティション開始位置を8で割り切れる位置にするために使用。他にもちょっとした作業にも使える。

・CrystalDiskMark 2.2.0
http://crystalmark.info/software/CrystalDiskMark/
WindowsからNASへの転送速度計測に使用
3.X系はネットワークドライブに使えないので2.Xを使う

・D510MO bios (MO0311P)
http://downloadcenter.intel.com/SearchResult.aspx?lang=jpn&ProductFamily=%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89&ProductLine=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AB%C2%AE+NM10+%E3%83%81%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89&ProductProduct=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AB%C2%AE+%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89+D510MO
アップグレードしないとUbuntu9.10が動かないらしいので最新にあげておく

・Poderosa 4.10 Japanese
http://ja.poderosa.org/
sshクライアント
こぴぺしたりに便利

続く